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政局のはなし(政局速報)

マア、政策の話は抜きにして、政局の話をしようや

稲田大臣、結果的に虚偽答弁になってしまったがどうなるか

 森友学園の籠池理事長とは関係がないと言った稲田朋美防衛大臣(衆4期・福井1区、細田派)の答弁が事実ではなかったらしい。

 国会で大臣がウソの答弁して、すぐに露見したケースというのはあまり記憶がない。気になるのはこれがもとで辞任になるかどうかだ。感覚的には、「虚偽答弁」と言われれば辞任もありうると思うが、一方で、悪意もなく、単純に記憶違いな感じもするので続投と言えば続投もありうるか。非常に微妙なところである。

 しかし虚偽にせよ、記憶違いにせよ、お粗末すぎる印象はぬぐえない。どこかのタイミングで金田勝年法務大臣(衆3、参2回・秋田2区、額賀派)と共に交代だろう。マスコミの間では予算が通った後の4月でミニ内閣改造があるんじゃないか説が流れている。

www.jiji.com

都民ファーストの会は今のうちに都議団の規約をビシっと決めたほうがいい

 今日発売の週刊ポストに都議選の議席予想がでていたが、すごい内容だった。

 なんでも小池新党が都議選で定数127のうち58議席前後を取るという。都民ファーストの会は現有5議席だから10倍以上の大躍進だ。予測では定数1の選挙区はもとより、定数3の選挙区では2議席まで取れるというんだからすごい。

 とまあ、ここまで大勝する勢いなら今のうちにやっておくべきは、大きく議席を増やした後、どうやってまとまっていくかを考えるべきだ。特に両角穣都議(1期・八王子市)、上田令子都議(1期・江戸川区)、音喜多駿都議(おときた・1期・北区)の都民ファーストの会の幹部3人はみんなの党で当選して、会期が始まってわずか3日目に分裂をしたあの苦い経験はまさか忘れてはいまい。

 具体的には、今のうちに都議団の政策や、人事はどう決めるのかなどをしっかり組織図を書いて規約を定めておくことだ。政策については党内では議論をするけど、党として機関決定をしたら党議拘束をする、としないとあっというまに分裂する。たとえば今回の豊洲のような難しい政策課題が出てきたときに、それぞれ議員個人の意見が党の決定に勝つ状態だと、分裂することになる。特に知事与党だからこのあたりでモタつくと議会内だけでなく、都民のくらしにも影響がでる。

 あと特に気を付けないといけないのは人事決定権と地方選(市議、区議、首長)・国政(衆参議員)選挙の公認と応援だ。

委員長・議長の人事は不満の種になる

 人事については選挙で大躍進をすると、議席に応じた議会のポストが回ってくる。つまり1年生議員の委員長が誕生することになる。もしかすると議長ポストもまわってくるかもしれない。この辺の人事権の扱いをあらかじめ決めておかないと、そのたびに党内で不満が残ることになる。同じ一年生でも、あいつは委員長で、おれはヒラかよ、みたいな。

 党も人数が増えることになるから党の役職と役割・予算の割り当ても決め方を決めないとケンカの素。ものすごい細かいところでは、会派割り当ての公用車の使用ルールなんかも決めないと火種になるよ。

国政と首長・地方議員の選挙についても考えとかないと死ぬ

 もうひとつ重要なのは国政や首長や地方議員の公認についてだ。これはホントに争いの火種になる。例えば衆議院が解散になった時のことを想定すると分かりやすい。今回、小池ブームに乗っかって都議になるような人は、きっと上昇志向の強いタイプだろう。果たしてそういう人が、小池新党の衆議院の候補者(例えば公募の落下傘で新人)をどう見るのだろうか。「ホントは俺が(私が)衆議員になりたいのに」と思ってるかもしれない。しかも都議になった方が、都民ファーストとして入党歴も長いし、議員歴も長いことになる。当然こいつを公認するなとか、おれは応援しねえ、ということになる。区議市議についても同様。

 首長選の応援も、党の決定云々のルールを決めておかないと、都民ファーストの会の都議や市議で分かれて別の候補者を応援するなんてことも起こるかもしれない。つまり、小池新党、都民ファーストの会としての候補者の「公認」と「推薦」のプロセスと、該当選挙区の応援体制についてきちっと決めとかないと、選挙のたびに分裂含みになる。

  音喜多幹事長をはじめ幹部の方は第三局の分裂を間近で見てきたんだから、是非そうならないように取り組んでもらいたい。

(参考)
週刊ポスト』2017年3月31日号「小池新党<呆れるほどの>圧勝!!-史上初の東京都議選議席を完全予測2」

民進党 党大会、全く政局の中心に出てこれない状態

 ここにきて5月、6月解散説(都議選同日)がウワサされるようになってきた。だけど、これら解散政局の中心は「小池」であって、政局に民進党の影はまったくない。森友学園の話も予算委員会中に持ちあがった話で、突き詰めれば倒閣まで行きそうな素材ではある。しかし民進党にイマイチやる気がないのは、追い詰めれば安倍総理がキレて解散してしまうという恐怖感が民進党内にあるのかもしれない。解散すれば民進は現有96議席よりさらに議席を減らす可能性がある。

 結局のことろ、いまの民進党は過去にうやむやに終わらせた2つの問題によって何をやっても支持が集まらない状態になっている。

 ひとつは民主党政権時代の記憶、もうひとつは蓮舫代表(参3期・東京選挙区)の国籍問題だ。

 一つ目は民進党の議員がどんなに政権に批判をしても、安倍総理が「民主党政権に比べれば~~」と切り返されるとグウの音もでない。これはもう建前上は民主党から民進党に衣替えをしたことになっているんだから、ぬけぬけと「なにいってるんですか、うちは民進党ですよ」と図太くいう必要がある。だけどいったところで国民も納得しないし、現状そういう議員がいないのは、党内でも民主党から本当に衣替えしたと思ってる人もいないんだろう。実際に解党したわけではないし。この状態ではいつまでたっても民主党時代のことを言われてしまう。本当に政権交代を目指すのであれば、どこかのタイミングで強い決断は必要だろう。

 2つめの蓮舫代表の国籍問題。これも決着がうやむやになっているのが致命的で、蓮舫氏がどんなに良いことをしても(どんな批判をしても)「じゃあお前の国籍問題はどうなったんだよ」と言われて終了。こちらも何らかの形でしっかり決着をつけるべきであった。今となってはもう遅いか。民進党としては都議選の結果をうけて代表の辞任まちなのだろう。民進党の都議としてはいい迷惑で、民進党内の権力争いで見殺しにされている。離党者がでるわけだ。

Yahoo!のトップに見出しが出ていて、どうせ産経だろうと思って飛んだら朝日の記事だった。
蓮舫氏、求心力低下止まらず 民進党大会で衆院転出明言:朝日新聞デジタル

 朝日にこんな見出し書かれるようじゃほんとにマズイ状態だよね。

公明党・都民ファーストの会の相互推薦で議席はどうなるか

 7月の都議選で定数1、または定数2の選挙区で公明党都民ファーストの会は候補者を相互推薦するそうだ。相互、といっても公明党が出すのは荒川区(定数2)だけで、ほかの選挙区に関しては都民ファーストが候補者をだせば、それを公明党が推薦をすることになる。

 こうなると自民党は苦しいと思う。が、見方をかえてみると、すさまじい影響がでるほどでもないかもしれない。つまり、公明党は都議選に関してはガチで本気で臨むので、もともと公明党の候補者のいない定数1や定数2の選挙区にすむ学会信者たちは近隣の公明党候補のいる区に一時的に移住するので、相互に推薦してもさほどの票の移動はないようにも思う。4人区以上はもともと自民も公明も同じ選挙区で争っているし、2人区はどうせ都民ファーストと自民で議席を分け合う結果になると思うので議席を減らすこともないだろう*1

 結局、都議選の都民ファーストの台頭で一番打撃を受けてるのは民進党だ。現に自民からは現職が3人飛び出たがそれでとどまっていって、民進からはポロポロ離脱者がでている。これからも都民ファーストの公認を受けたい現職や候補者がぬけていくだろう。都議選直前には都民ファーストの会は維新の党状態で元民進だらけになっているかもしれない。

mainichi.jp

*1:港区は現有が自民・自民だから1減る

麻生グループ企業で不正処理(麻生鉱山)

 九州の有力企業の麻生グループ傘下の麻生鉱山で不祥事が発覚。廃棄物処理をする際は後追いができるようマニフェスト(伝票)を義務付けているが、それも偽装していたという点で悪質だ。

麻生鉱山:廃棄物処理法違反で業務停止処分へ 北九州市 - 毎日新聞

 規模感でいえば、麻生鉱山は自社サイトによると従業員15名、売上高6.8億円の会社なので本来ニュースにすらならないような会社だが、なんといってもグループオーナーが麻生家というということで、ニュースをきっかけに政局化する可能性がある。

 廃棄物の処理は、廃棄物をだす業者が、廃棄物を処理できたか最後まで見届ける責任があり、宅急便のような伝票(紙マニフェスト・複数枚で重なって閉じられた伝票)にゴミを処理する過程を記録していく制度になっている。最終的にゴミを出した会社が、ゴミが適切に処理されたかどうかを伝票を見て確認する。今回の事件ではその伝票を虚偽記載してつじつまを合わせてたのだから悪質だ。

 なお、昨年ココイチのメンチカツを廃棄物処理業者のダイコーが不正転売していた事件を受けて、今国会で廃棄物処理法の改正があり、電子マニフェストの一部義務化を含む審議が予定されている。