永田町のはなし

政局のど真ん中、永田町でみたこと、きいたことをおはなしするよ

安倍総理は森友学園追及を逃げ切れるか

 昨日2月27日に衆院で29年度本予算が本会議で可決された。今回の予算委員会稲田朋美防衛大臣(福井4区・当選4回)の日報問題、金田勝年法務大臣(秋田2区・衆3回、参2回)のテロ等準備法案の答弁、そして森友学園が政権追及の材料だった。個人的には稲田大臣の答弁ぶりがよろしくないのが印象的だった。安倍総理は今後も稲田氏を引き立てていくのだろうか?と思うぐらいのフラフラ答弁だった。当選4回での大臣抜擢にやきもきする入閣待望組も溜飲を下げたのではないだろうか。

 さて予算審議の場は参議院に移るが、参院でのヤマは森友学園問題だろう。この問題の発端は豊中市に売却した国有地の価格が14億2300万円、森友学園に売却した価格が1億3400万円で、その理由が非公開になっているという朝日新聞のスクープ(2月4日)だった。それが次第に森友学園経営の塚本幼稚園の超右翼的な思想教育や、処理費用として土地価格から相殺されたはずのゴミが処理されていなかったりと、掘れば掘るほど問題が出てきている。安倍昭恵首相夫人が名誉校長うんぬんの周辺問題はおいておいて、政治的介入の有無、おそらく有りという証拠は出てこないだろうけど、野党側としてはどれだけ黒いように見せられるかが勝負になるだろう。攻めたいからと言って、昭恵夫人の発言やら総理と理事長との個人的関係やら日本会議やら思想教育やらにウイングを伸ばすと議論が散漫になって詰め切れない。

 自身周辺で出た初めてのスキャンダルを安倍総理はかわしきれるだろうか。参院予算委員会は今日2月28日の午後から。 

(参考)
森友学園 安倍晋三記念小学校錬金術の不可解」『サンデー毎日』3月12日号
「安倍夫妻と「愛国」理事長」『週刊朝日』3月10日号