永田町のはなし

政局のど真ん中、永田町でみたこと、きいたことをおはなしするよ

麻生グループ企業で不正処理(麻生鉱山)

 九州の有力企業の麻生グループ傘下の麻生鉱山で不祥事が発覚。廃棄物処理をする際は後追いができるようマニフェスト(伝票)を義務付けているが、それも偽装していたという点で悪質だ。

麻生鉱山:廃棄物処理法違反で業務停止処分へ 北九州市 - 毎日新聞

 規模感でいえば、麻生鉱山は自社サイトによると従業員15名、売上高6.8億円の会社なので本来ニュースにすらならないような会社だが、なんといってもグループオーナーが麻生家というということで、ニュースをきっかけに政局化する可能性がある。

 廃棄物の処理は、廃棄物をだす業者が、廃棄物を処理できたか最後まで見届ける責任があり、宅急便のような伝票(紙マニフェスト・複数枚で重なって閉じられた伝票)にゴミを処理する過程を記録していく制度になっている。最終的にゴミを出した会社が、ゴミが適切に処理されたかどうかを伝票を見て確認する。今回の事件ではその伝票を虚偽記載してつじつまを合わせてたのだから悪質だ。

 なお、昨年ココイチのメンチカツを廃棄物処理業者のダイコーが不正転売していた事件を受けて、今国会で廃棄物処理法の改正があり、電子マニフェストの一部義務化を含む審議が予定されている。