政局のはなし(政局速報)

マア、政策の話は抜きにして、政局の話をしようや

今村復興大臣の謎切れは誰にキレたかよりも内容が悪すぎる

 今村雅弘興大臣(衆7期・比例九州、二階派)が記者会見でフリージャーナリストに「出ていけ」「二度と来るな」などの暴言を吐いて、その後あっさり「ちょっと感情的になってしまいまして」と謝罪した。前後のやり取りもみても、キレどころがわからない。謎ギレだ。翌日の報道はこんな感じだった。

今村復興相、記者に「うるさい」 ロイター - 2017年4月4日
今村復興相「出て行きなさい」 記者に激高し謝罪 TBS News - 2017年4月4日
今村復興相、記者に「出て行け」 閣議後の会見で 日本経済新聞 - 2017年4月4日
今村復興相「うるさい」激高、質問打ち切り退出 読売新聞 - 2017年4月4日

 いずれのメディアも同業の「記者」に暴言を吐いたことに対して問題視している。だけど、誰にキレたよりも、キレたその内容がわるい。

 フリーの記者に「福島原発事故で事故避難している人への責任はないのか」と質問されて「自己責任」と返したところ、記者に「責任をしっかり取ってくれ」と言い返されてキレているんだから、復興大臣としてどうしようもない。

 復興大臣は復興庁設置以降、民主党政権下では岩手県選出の平野達男参議院議員(参3期、自民党入りして現在二階派)、自民党政権復帰後は根本匠衆議院議員(7期・福島2区、岸田派)と2代までは被災地選出の大臣であったが、それ以降は西日本選出の議員(竹下(山口)、高木(福井)、今村(佐賀))が大臣になっている。被災地の復興事業という巨大な利権の中心に、超利害関係者である被災地の議員をおくのはよろしくないという判断なのだろう。しかしながら被災地選出の大臣であれば絶対に「自主避難は自己責任」とは切り捨てない。自主避難でもなんでも好き好んで避難している人なんていないんだから。利害関係の薄い議員はその分、現地の人の気持ちはわからないということが露呈した事案であった。