永田町のはなし

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麻生派と山東派の合併で山東昭子氏は参院議長になれるのか?

 昨日、自民党麻生派の派閥のパーティがあったようで、マスコミ各社はこぞって自民党内の派閥の話を報道している。このブログでも何度も取り上げている通り、麻生派山東派や谷垣派に合流のオファーを出すなど、昨年からかなり活発に動いている。毎日新聞では連休明けに麻生派と山東派が合流に向けた会談をすると報じている

 さて、今日発売の週刊新潮では山東派の山東昭子会長(参7期・全国比例)は麻生派との合流で、自身の参院議長の就任を狙っていると書いてある。しかし、それは無理だろう。たしかに山東氏の参議院当選7回はぶっちぎりのキャリアだが、参議院の人事は派閥の論理で決定される。

 立法府の長である参議院議長と、自民党参議院会長は最大派閥の細田派(参院議員36人)のポストで、党参議院幹事長は第二派閥の額賀派(参20人)が持っている。麻生派(参10人)と山東派(参4人)が合流したところで参議院では14人の勢力にしかならず、これは参院国対委員長ポストをもつ岸田派(参14人)と同等程度だ。

 ただ、現議長の伊達忠一氏(参3期・北海道選挙区、細田派)の参議院議長就任を巡っては、当選3回という期数でも、細田派内に他に適任者がいないというだけで議長になれるのかと批判があったのは事実で、「山東議長」構想も麻生派山東派、プラスどこかと取引成立となればワンチャンスあるかもしれない。

(参考)

参議院自民党の各ポスト
 参議院議長=伊達忠一氏(3期・北海道選挙区、細田派)
 自民党参議院会長=橋本聖子氏(4期・全国比例、細田派)
 自民党参院幹事長=吉田博美氏(3期・長野選挙区、額賀派
 自民党参院国対委員長松山政司氏(3期・福岡選挙区、岸田派)

・『週刊新潮』4月20日号「麻生派<合併>計画に山東、甘利の虎視眈眈」

・ 自民:麻生・山東派が合併へ調整 大型連休明けに会談 - 毎日新聞