二階→茂木に激オコ報道が続くワケは
人間関係のほころびはちょっとしたことで起こる。政治の世界の大部分が人間関係で形成されているとすると、軽口が始まりで大きな地殻変動が起こることがある。
先月9日の週刊文春で二階俊博自民党幹事長(11期・和歌山3区)に「老人特有の症状」がでているというディス記事が掲載されると、犯人探しが始り、翌週に文春のライバル誌・週刊新潮に情報源は茂木敏充政調会長だという記事がでた。
(参考 このあたりのことをまとめた記事)
話しはそれで終わりかと思いきや、月刊誌や、今日発売の週刊現代にまで続報なしのほとんど焼き直しともいえる記事が掲載されている。燃え広がらないで燃え続ける珍しい現象が起こっている。
言い出しっぺの茂木氏も軽口がここまで引っ張られるとはとても思ってなかっただろう。よっぽど二階幹事長が怒っているのか、あるいは茂木潰しに躍起になっている勢力がプッシュしているのか。
当の茂木氏は「とんでもない」と否定しているが「オフ懇などで二階さんを揶揄するようなことを言っていたのは事実」(全国紙政治部記者)。ただ、「二階さんはボケているんじゃないか」という軽口事態は、麻生太郎財務相なども「鉄板ネタ」としてたびたび口にしている。茂木氏だけが責められるのも少し理不尽な気がするが……。
(『週刊現代』2017年3月18日号「妖怪・二階が激怒「オレがボケてると言ったのは誰だ!」」)